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「5つを手放したら、人生がふっと軽くなった話③」

③ なんでも一人でやろうとすることを手放す

〜帰ってこなくなった夫と、手伝ってと言えなかった私〜

あの頃の私は、
仕事も、家事も、育児も、
すべてを「私がやらなきゃ」と抱え込んで生きていました。

本当はしんどい日もあった。
眠れないほど疲れていた夜もあった。
それでも「手伝って」って言えなかった。

言えば責められる気がしたし、
頼んで断られるのが怖かったし、
「期待する方が間違ってる」と、自分に言い聞かせてきた。

だから、何も言わなかった。
ただ静かに、ひとりでこなしていた。


夫が、帰ってこなくなった

最初は、残業や飲み会での帰宅の遅れだった。
でも、だんだんそれが当たり前になっていって――
ある日から、「今日は帰るの遅いから」の連絡だけが届くようになった。

次第に、連絡も来なくなった。


静まり返った部屋で一人、台所を片付ける私。

「私、何やってるんだろう」
そんな気持ちが、ふっとよぎった。

それでも私は、口を閉ざした。
「寂しい」とも「手伝って」とも言えなかった。

だって、もう何を言っても届かない気がしていたから。
それよりも、“何も感じないふり”をしている方が、まだ楽だったから。


氷のように冷たくなった夫婦関係

夫婦の会話は、次第に必要最低限に。
一緒にいても、どこか他人行儀で、目も合わなくなっていました。

ある日突然、夫がポツリと言いました。

「お前ってさ、全部ひとりでやれるじゃん。
俺がいなくても、困らないでしょ?」

その瞬間、息が止まるような感覚になりました。

「助けてって、言えばよかった」
「弱いところを見せてもよかった」
そう思ったときには、もう遅かった。

私は、「完璧な妻」になろうとして、
一番大切だった“心のつながり”をなくしてしまっていたんです。


それでも「手放す」ことで始まったこと

離婚を受け入れたあと、私はひとりになりました。
静かな部屋で、誰にも頼らなくてもいい代わりに、誰も気づいてくれない孤独を味わいました。

でもその中で、少しずつわかってきたんです。

“助けを求めること”は、弱さじゃない。
“誰かと分かち合うこと”は、愛そのものなんだ、と。

それからは、
・「これ手伝ってほしい」と口にすること
・「今日はちょっと無理かも」と素直に言うこと
・「ひとりで抱え込まない」こと

そんな小さな一歩を、大切にするようになりました。


最後に

「あなたなら、一人で大丈夫でしょ」
この言葉に、胸が痛んだことがある人はきっと少なくないと思います。

でもその前に、きっと私たちは――
「大丈夫じゃない」って、言ってよかったんです。

強さの中に隠してきた寂しさ。
それを誰かと共有できたとき、
本当の“やさしさ”や“つながり”が生まれるのかもしれません。

だからもう、無理しないで。
「助けて」って言っても、いいんですよ。

心と体を整えてなりたい自分を見つける心のブロック解消ナビゲーター ゆっきー🍀